さて、これまではデータを失う怖さについてフォーカスを当てておりましたがクラウドさんの本当の力は”共有性”にあります。
ただしこれを理解するには少々時間がかかります。
なぜなら「データを失う」ということは痛みを伴いますしそれ自体に「実感」があるのですが「共有」といった漠然としたキーワードは「実感」が湧きにくいからです。
そもそも共有といったキーワードは最近になってもてはやされ始めたばかりでその昔「情報を共有する」方法は「会議」で「インターネットを通じた情報共有」などはつい最近のことになります。
マーケットから見ると女子中高生がプリクラを撮ってそのシールをみんなで分け合い共有すると言った行為から今ではクラウド上へ写真をUPにする。それでTwitterやFacebook、Instagramが大人気なわけです。
(※ちなみにTwitterやFacebook、Instagramはサービス名称で基本システムはクラウドです)
そもそもクラウドにUPにされたデータを「誰に見せるかの設定」が共有設定となりそれはアクセス制限になります。
①みんなに見せる・・・全公開(ホームページ)
②友だちに見せる・・・制限公開(SNS、グループウエア、ブログ)
③誰にも見せない・・・非公開保存・バックアップ(ストレージサービス)
そしてこれらに共通するのは「ソフトウエア」に依存してないことです。
基本的には①〜③はすべてインターネットに通じていれば利用できるので「専用のソフト」がインストールされていなければ動かないなんてことにはなりません。
ブラウザ(インターネット上のウェブ ページの情報を画面上に表示するための閲覧ソフト)さえあれば誰でも見ることができるのです。
「いやいやうちは大丈夫よ!部下には全部③のクラウドストレージを公開させているから!」
なんて方も多く見受けます。そもそも部下のPCの中にあるデータは基本的に誰も見れないので共有するには共有するための場所へUPさせる必要が出ます。
それが、Dropboxに代表されるクラウドストレージサービスになり一時期はこれがすべてを救うと思われましたが見てみるとアチラコチラへ共有網が張り巡らされさらに「管理者(アドミニストレーター)」が不在で運用されたので収集がつかなくなり「あのデータはどこに行った?」が頻発し検索をかけても共有先がすでに退会しておりデータを見ることができなくなるなどが発生します。
で、これもクラウドの問題なのですが管理者(アドミニストレーター)に関しては「メールとチャットのおはなし(シリーズ2/3)」にも記述しておりますのでそちらをお読みください。
で、その共有物を見てみると以外に「印刷形式にレイアウトされた報告書」だったりするので・・・。
要するにFAX代わりのクラウドさんなんです。
このようにクラウドさんと付き合うと「情報共有」はすごく簡単になります。
で、これですべての課題が片付くかというとそうではないのです。。。。
先程の例のようにせっかくクラウドさん仕様になたにも関わらず「報告書の閲覧」としての機能だけでは「もったいない!」です。
というわけで次はクラウドさんの醍醐味「プロセス共有」の極意です。
続く・・・